先日味見がありました。
ハヤシビーフなのですが…美味しいんですよ。
美味しいならいいじゃないって思うでしょう?
これがとても難しい所でして。
菊りんはソースだけ味見して、ああ美味しいな~どういった経緯の試作なのかなぁ~…くらいの認識でしかなかったんですよ。
そうしたら社長が「これ美味しすぎない?肉何使ったの?」…と仰るじゃないですか!
え?肉?肉の違いなの?と戸惑いながら具材の方も味見したら、まあとろける!
研究室にサンプルや参考原料としてもらっていた国産牛を使用したとの事で特別なにかした訳では無いとの事。
実際の商品に使うお肉は産地指定でそのお肉の代わりに入れただけだそうなのですが…。
美味しいならいいんじゃないの?って思うじゃないですか。
これが難しい所でして、実製造で再現できるか否かという問題。
どうしても少数を研究室のお鍋を使用してガスで炊いたり、具材を手作業で理想の形状に整えるのと、大量に蒸気釜で煮て原料屋さんから機械で裁断して貰った具材とでは同じには作れないんですよね。
多少の違いは出るのですがお客様としてはそれでは困る訳で…。
なるべく製品に近いものでないと「あれ?サンプルと全然違いますよ?!困ります!」となってしまう問題がどうしても出てしまうという。
予め実際の製品とは変わってしまう事を理解して頂いていても誤差の範囲の感覚って人それぞれ、難しい。
普段第三者意見とブログのネタの為に参加している味見なのですが、物作りの大変さを改めて知る味見でした。